この記事では、AutoCADでブロック編集をした後、AutoCADの動きが遅くなる時に改善する方法をご紹介します。
AutoCADでブロックを編集した後、編集画面から元の作業画面に戻ってきた時に動きが遅くなる時はありませんか?
(※ちなみにブロック編集コマンドは「BEDIT」または、ブロックをダブルクリックすることで起動できます。)
その時に簡単に直す方法があります。
さらに1クリックで出来る方法もご紹介します。
対処方法
結論から言うと 画面全体ズーム をして元の画面に戻すだけです。
詳しい方法も説明していきます。
1クリックで出来る方法は設定が必要になり、少し面倒ですが一度設定してしまえば
その後永続的に使えます。
時間があれば、設定されることを強くおすすめします。(1クリックの設定方法はコチラ)
ブロックを何度も編集する必要がある時は非常に便利です。
設定するのが面倒だという場合もあると思うので、まず1クリック以外で画面全体ズームする方法をご紹介していきます。
マウスを使う場合
この方法はセンターホイールが付いているマウスを使っている場合限定となります。

方法はこのセンターホイールをカチカチッとダブルクリックするだけです。
これで図面全体ズームができます。
コマンドラインに入力する方法
1⃣ コマンドラインに「z」を入力してエンターもしくは右クリックします。
2⃣ 出てきたメニューの中から図面全体(A)をクリック

これでも図面全体ズームができます。
メニューバーから選択する方法
メニューバー ⇒ 表示 ⇒ ズーム ⇒ 図面全体 とクリックします。

これでも図面全体ズームができます。
元の画面(ズームアップした範囲)に戻す方法
図面全体ズームをすると、もともと作業していた場所がどこか分からなくなる時があります。
その時に便利なのがズームコマンドの「前画面」というメニューです。
この前画面を使うと、図面全体ズームをする前の画面に戻ってくれます。
1クリックで「図面全体ズーム ⇒ 前画面」をする方法
結論から言うとコマンドアイコンを作成して使います。

コマンドアイコンの作り方
コマンドアイコンの作り方の手順を説明していきます。
1⃣ コマンドラインに「cui」と入力してエンターキーを押す。
または、メニューバーのツール ⇒ カスタマイズ ⇒ インタフェースをクリックします。

2⃣ 「ユーザインタフェースをカスタマイズ」ウィンドウが開くので、下の画像の赤枠の「新しいコマンドを作成ボタン」をクリックします。

「新しいコマンドを作成ボタン」をクリックすると「コマンド1」という、無機能のコマンドができます。
3⃣ 作った「コマンド1」に「1クリックで「図面全体ズーム ⇒ 前画面」をする」機能を追加します。
下の画像で説明します。

①作った「コマンド1」をドラッグ&ドロップでウィンドウ左上のあなたが使っているツールバーに
入れます。
ツールバーの作り方はコチラ
②「コマンド1」の名前を分かりやすい名前に変更します。今回は「ズーム全体ズーム元画面」に
しています。
③「ズーム全体ズーム元画面」コマンドをクリックすると、ウィンドウ右側にコマンドの機能が表示さ
れます。上の画像はカスタマイズ済みなので、画像内容に合わせて設定していくだけです。
④詳しく説明すると、ボタンイメージを設定します。分かればなんでもいいのですが、
「icon_16_ar_dwgset_ex.bmp」に設定しています。
⑤右下のプロパティ ⇒ コマンド ⇒ マクロの右の空欄をクリックすると… が出るのでクリックして
にコマンドマクロを入力します。内容は「^C^C_zoom a zoom p」と入力します。「」内をその
ままコピペしてもらって大丈夫です。
⑥最後に右下のOKをクリックして完了です。
出来たアイコンをクリックするだけでズームで全体表示した後、元の画面に戻ります。
まとめ
ブロック編集後、AutoCADの動作が遅くなった時の対処方法は全体ズームで治ります。
また、ワンクリックコマンドで元の画面に戻る事も簡単にできます。
AutoCADの動作が遅くなると当たり前ですが、作図も遅くなってしまいますし、何よりそれまでの動きと比べて遅くなってしまいますのでストレスの度合いも半端ないです。
解決方法とワンクリックコマンドを設定しておけば、瞬時に治せるので設定しておいて損はないと思います。
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