AutoCADで図面を作成していると、
- ブロックの一部だけ表示したい
- 他の部分を隠して見やすくしたい
- 参照図面(Xref)を必要範囲だけ見せたい
こんな場面はよくあります。
そんなときに便利なのが XCLIPコマンド です。
XCLIPを使えば、ブロックや外部参照をトリミングしたように部分表示でき、図面をスッキリ整理できます。Autodesk公式でも、XCLIPは「ブロック参照や外部参照の表示範囲を指定境界で切り取るコマンド」とされています。
今回は、AutoCADでよく使う XCLIPコマンドの基本的な使い方 をわかりやすく解説します。
XCLIPコマンドとは?
XCLIPは、ブロックや外部参照(Xref)の表示範囲を指定した枠内だけに制限するコマンドです。
簡単に言えば、
「ブロックを壊さずに見える範囲だけ切り抜く」
ことができます。
通常のTRIMコマンドのように実際の線を切断するわけではなく、見た目だけをトリミングする機能です。元のブロックデータはそのまま残ります。
こんな場面で便利
例えば、家具ブロックを配置した際に、壁に隠れる部分を見せたくない場合。
通常ならブロックを分解して編集したくなりますが、それでは再利用性が落ちます。
XCLIPなら分解不要で簡単です。
- 平面図で設備機器の一部だけ見せる
- 詳細図の必要範囲だけ切り出す
- 大きな外部参照図面を必要部分のみ表示する
実務ではかなり使います。
XCLIPの使い方
1. コマンド入力
コマンドラインに以下を入力します。
XCLIP
Enterを押します。
または、リボンの「挿入」タブ→「参照」パネル→「クリップ」をクリックします。
2. 対象ブロックを選択
切り抜きたいブロックをクリックします。
3. 切り抜き範囲を指定
基本的には 矩形(長方形) で指定することが多いです。
1点目をクリック
↓
対角の2点目をクリック
これでその範囲だけ表示されます。
Autodesk公式では、矩形だけでなく ポリラインを境界として使用可能 とされています。複雑な形状でも対応できます。
ポリラインで自由な形に切り抜く
長方形ではなく自由形状で切り抜きたい場合は便利です。
たとえばL字型や斜め部分など。
手順
- 先にポリラインで切り抜き形状を描く
- XCLIP実行
- ポリライン選択 を指定
- 作成したポリラインを選ぶ
これで任意形状にできます。
XCLIPを解除する方法
元に戻したい場合は再度XCLIPを使用します。
XCLIP
対象選択後、
OFF
または
DELETE
を選択します。
- OFF → 一時的に解除
- DELETE → 切り抜き枠自体を削除
後で再利用するならOFFがおすすめです。
実務でよくある活用例
詳細図の抜粋
大きな図面をそのまま載せると見づらいので、必要部分だけXCLIP。
部分拡大図
設備図・建築図で頻出です。
プレゼン資料用
見せたい部分だけ表示して図面を見やすくできます。
まとめ
XCLIPは、
ブロックを壊さずに部分表示できる便利コマンド
です。
特に実務では、
- 図面の見やすさ向上
- ブロック再利用性維持
- 外部参照の整理
に非常に役立ちます。
AutoCADを使うなら覚えておいて損はありません。

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