この記事ではAutoCAD画面のごちゃごちゃしたツールバーをスッキリさせて、作図エリアを広くする方法をご紹介します。
AutoCADの初期状態だと、コマンド入力のために画面上部にはリボンかツールバーが表示されているはずです。
(どちらを表示するかも設定で変えられるのですが今回は省略します。)
今回は
- ツールバー表示の時に使わないコマンドが多い。
- 邪魔で分かりにくい
- 作図エリアをもっと広く使いたい
という状況の場合に使えるカスタマイズ方法をご紹介します。
ツールバーのカスタマイズ方法
次の方法であなただけのツールバーが作れます。
これだけでは分かりにくいと思いますので、詳しく説明していきます。
1.「ユーザインタフェースをカスタマイズ」ダイアログボックスを開く
まずはカスタマイズするためにこのような画面を開きます。
こちらの画面の出し方は次の方法があります。
- メニューバーから出す方法
- メニューバーの「ツール」をクリック
- 下の方にある「カスタマイズ」にカーソルを合わせる
- 出てきた項目の中から「インタフェース」をクリック
- コマンド直接入力で出す方法
- コマンドラインに「cui」と入力
- エンターもしくは右クリック
- ツールバーから出す方法
- 表示されているツールバー(どれでもOK)の、ツールバー上(どこでもOK)で右クリックする
- 出てきたリストの中の一番下の「カスタマイズ」をクリック
(一番下に「カスタマイズ」がない場合は一番下の▼をクリックすると下にスクロールすクロールするので、出てきます)
2.新規ツールバーを作成
何のコマンドも入っていない新規ツールバーを作ります。
- 開いた「ユーザインタフェースをカスタマイズ」ダイアログボックスで、上の画面の「ツールバー」の上で右クリック
- 出てきたリストの「新規ツールバー」をクリック
- ツールバーの左の「+」マークをクリック
- 一番下に「ツールバー1」という名前の新規ツールバーが作成されています。
- できた「ツールバー1」を右クリックし名前変更から分かりやすい名前に変更します。(そのままでもOK)
3.使いたいコマンドをピックアップ
次に、使いたいコマンドのピックアップ方法をご紹介します。
- ダイアログボックス内の左下のコマンド一覧の中から、厳選したいコマンドを探す(アルファベット順、50音順になっています。検索ボックスも利用可)
- 探したコマンドをドラッグして、先ほど作った「ツールバー1」にドロップ
- すると「ツールバー1」に使いたいコマンドが登録されます。
- 上記の1と2を繰り返して、最後に右下のOKをクリックするとあなただけのツールバーの完成です。
ツールバーに入れる厳選コマンド
「ツールバーを作ったけど、どのコマンドを入れたらいいか分からない。」という場合に入れておいた方がいいオススメのコマンドもお伝えしておきます。
コマンド入力方法をキーボードショートカットか右クリック入力かによっても変わってきますが、どちらにしても入れておいてもいいと思います。
まず、画層表示コマンドや表示順序コマンドは入れておいておいた方がいいでしょう。
- 画層選択表示
- 画層選択表示解除
- 全画層表示
- 画層非表示
- 最前面へ移動
- 最背面へ移動
- マクロを使用したコマンド
それから、右クリックやショートカットキーでのコマンド入力を完璧にマスターしていない場合は基本的なコマンドも入れておいた方ががいいでしょう。
- 移動
- 複写(コピー)
- 鏡像
- トリム
- 延長
- ストレッチ
- 上書き保存
- 印刷
- 印刷プレビュー
残しておいた方がいいツールバー
厳選ツールバーを作ったとしても、残しておいた方がいいツールバーもあります。次にあげるツールバーは残しておいてください。
- 画層
- 画層プロパティ管理
- オブジェクトプロパティ管理
- スタイル管理
- 文字検索
まとめ
- 厳選ツールバーを作るかどうかで迷っている場合は絶対作った方がいいです!
- 迷ってなくても作図にツールバーを一つでも使っている場合も作った方がいいです!
- 厳選ツールバーさえ作れば、あとはこのコマンドが欲しいと思った時に足していけばOKです!
ただし、厳選ツールバーを作る目的を忘れないでください。一番の目的はあくまでも作図エリアを広くするための手段という事です。そのため、下記のような場合は厳選ツールバーを作る必要はないと思います。
- 作図エリアの大きさに不満はない
- ツールバーのアイコンをフルに使って作図するので厳選などできない
- AutoCADの画面がごちゃごちゃしてる方がいい
以上のような場合は別として、個人的にはスペースの事を考えると絶対厳選ツールバーを作ることをお勧めします!
AutoCADの操作方法は人それぞれですし、性格などによっても変わると思っていますのであなた自身が一番ストレスなく、使いやすく、速い方法で使用するのが一番だと思います。
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