AutoCADでレイアウト空間を設定するための一番わかりやすい方法とは?

テクニック集

この記事では、一番わかりやすいレイアウト空間の設定方法をご紹介します。

AutoCADにはレイアウト空間というものがあり、1つのデータ内で図面枚数が多くなってきたり、拡大図を表示させたい時などに活用できます。

レイアウト空間の設定にも様々な方法がありますが、今回は一番わかりやすい方法をご紹介します。

簡単な方法ではありません。わかりやすい方法をご紹介します。

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設定方法

設定方法の説明をしていきます。

図面枠の中身はすでに作成が済んでいるものとします。

手順1

まずはモデル空間に図面枠を貼り付けます。

手順2

新規画層を作ります。

「ビューポート」などという名前で作成し、印刷しないように設定します。

印刷しない設定は画層プロパティからプリンタマークをクリックすればできます。

手順3

次に手順2で設定した画層で貼り付けた図面枠の周囲に用紙枠を書いていきます。
用紙枠はポリラインの四角形(rectangleコマンド)で書くと後々便利です。

(すでにブロックを使用した用紙枠がある場合は用紙枠をなぞるようにポリラインの四角形を書きます。)

用紙枠のサイズは、

  • A1サイズ・・・841mm×594mm
  • A2サイズ・・・594mm×420mm
  • A3サイズ・・・420mm×297mm
  • A4サイズ・・・297mm×210mm

で上記の縮尺倍で枠を書きます。

リングファイルなどに綴じるなど特に理由がない限り図面枠から等間隔の位置に配置します。

手順4

作成した四角形を基点コピー(基点は左下)します。

手順5

コピーした四角をレイアウト空間に貼り付けます。

貼り付ける場所は座標(0,0)にします。

トシザキ
トシザキ

このコピーに限らず、AutoCADでの作図は常にキレイな整数の座標に書いた方が間違いが少なくなるためオススメです。

手順6

MVIEW[浮動ビューポート管理] コマンドを起動します。
〔コマンドエイリアス(短縮コマンド)はmv

コマンドを起動すると出てくるプロンプトの中から「オブジェクト(O)」を選択しコピーしてきた四角形をクリックします。

これでレイアウト空間でモデル空間を覗けるようになる「ビューポート」が作られ「ビューポート」の中でダブルクリックするとモデル空間を覗けるようになります。

レイアウト空間に戻りたい時は、「ビューポート」の外でダブルクリック、
もしくは右下の「ペーパー」の文字をクリックします。

複数のビューポートを作り、循環したい時は下の記事を参照ください。

手順7

次にモデル空間に書いた図面をビューポート内にピッタリ合わせる方法です。

アクティブにしたビューポートの中でズームコマンドの窓ズームを起動させます。

コマンド入力:zoom
コマンドエイリアス(短縮コマンド):z
リボン:表示タブ⇒ナビゲーション⇒右下の▼をクリックして出てきた「」を選択

窓ズームの起動中に端点スナップを起動させ、図面枠の四隅の一点を選択します。(shift+右クリックから端点を選択)

再度端点スナップを起動させ、今選択した四隅の対角線側の一点を選択

(左右どちらからでも対角線上であれば大丈夫です。)

コレでビューポート内にピッタリ合わせることができます。

スナップのキーボードショートカットキーの設定方法は下記参照ください。

手順8

設定したビューポート内のモデルを動かしたくない場合は、右下の鍵マークをクリックしてロックします。

ビューポートをアクティブにすると右下に南京錠マークが出てくるのでクリックします。

開いていた南京錠マークが閉じられるのでロック完了です。

以上でビューポートの設定が完了です。

まとめ

レイアウト空間は使うと便利な事が多いのですが、理解し慣れるまで悩む事が多いのも特徴です。

設定方法もパターン化することで、簡単でスピーディーになります。

今回ご紹介した方法で一度試してみてください。


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