AutoCADで印刷設定を使用せずに簡単にカラー図面にする方法

テクニック集

この記事では印刷時に印刷設定を使用しなくても、カラーで図面を印刷する方法をご紹介します。

施工図を書いていると、色を付けて印刷したりPDF化したい時がありませんか?

下の画像のようなわずらわしい設定をしなくても簡単にカラーの図面を作る方法です。

印刷スタイルテーブルは使いません。
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簡単にカラーにする方法

まず基本的にデフォルトのAutoCADで印刷する時、印刷スタイルテーブルの設定で
「Screening 〇〇%.ctb」という印刷スタイルか、印刷スタイルを設定しない「なし」に
しない限りカラーで印刷できません。

個別に印刷スタイルテーブルのプロパティで色を設定することもできますが、設定がなかなか煩わしいです。

また作図中もどの色をカラー設定にしたか覚えていないと、色を設定する度に印刷スタイルテーブルを見にいくという面倒くさい事になります。

そこで印刷スタイルテーブルをいじらずに、作図中のオブジェクトを少し設定を加えるだけで簡単にカラーにする方法をご説明していきます。

結論から言うと「True Color」を使用する方法になります。

設定方法

1⃣ オブジェクトを作図し、そのオブジェクトを選択します。

2⃣ ツールバーやリボンの色コントロールをクリックします。

ツールバーの場合                      
リボンの場合

3⃣ 表示された色の一番下の「色選択…」(ツールバーの場合)や
  「その他の色…」(リボンの場合)をクリックします。

ツールバーの場合                    
リボンの場合

4⃣ 「色選択」というウィンドウが出てくるので、あなたの使いたい色を選んでクリックします。

ツールバー、リボンどちらもこのウィンドウが表示されます。

5⃣ 使いたい色をクリックしたあと、「True Color」タブをクリックします。

RGBカラーという所に3桁の数字(あなたが選んだ色のTrue Colorの数値)の組み合わせが表示されるので、そのままOKをクリックします。

6⃣ これで選択したオブジェクトが色付きになりました。

ブロックオブジェクトの色変更はブロックの元のオブジェクトの色が「ByBlock」になっていないと色の変更はできません。

7⃣ あとはプリンタ設定さえカラーになっていれば、印刷スタイルテーブルがモノクロ設定に
  なっていてもカラーで印刷することができます。

メリット

  • 印刷スタイルテーブルに関わらずカラーで出るので、あなた以外の人が印刷する場合でもカラー印刷ができる。
  • わざわざ印刷スタイルテーブルを開いて設定する必要がないので、スピードアップにつながる。
  • 印刷スタイルテーブルに比べて、色が一覧で見れるので選びやすい。
  • 細かい色の調整ができる。

デメリット

  • モノクロで印刷する場合(プリンタをモノクロ設定にすれば可能)、カラーにしたオブジェクトが薄くなる。(グレーになる。)
  • カラーにしたオブジェクトの線が若干太くなる。

まとめ

プリンタスタイルテーブルで色設定をした方が良い時もありますが、ストレス軽減、スピードアップの観点からみると「True Color」で色設定したほうが良いです。


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