AutoCADでコピーのつもりが間違って移動になっていた時の対処法

テクニック集

この記事ではAutoCADで作図中にオブジェクトをコピーしていたはずなのに移動コマンドになっていた時の対処方法をご紹介します。

AutoCADで作図する際によく使うコマンドの1つに複写(copy)コマンドがあります。

私もよくやってしまうのですが、複写(copy)コマンドでオブジェクトをコピーしていたつもりが移動(move)コマンドになってしまっていたことがあります。

トシザキ
トシザキ

後で気付いた時にはコピーしたはずのオブジェクトがなくなっているので混乱してしまいます。

そこでコピーのつもりが移動になっていた時の気の付け方と、移動してしまった後の対処方法をご紹介します。

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コピーコマンドと移動コマンドを間違えていた時の気付き方

そもそも、間違っていたこと(移動コマンドになっていたということ)を気付かないといけません。

もし、コピーしたつもりのオブジェクトが移動コマンドになっていたため消えてしまっていたら、、と思うとゾッとしますよね。

そこでまずはコピーコマンドと移動コマンドを間違えていた時の気付き方をご紹介します。AutoCADの操作が熟練している場合は感覚的にわかっているかもしれませんが、そうでない場合は次のことに気をつけてみてください。簡単です。

そのためには両方のコマンドのある違いについて知っておく必要があります。

それはコピーコマンドはオブジェクトを貼り付けた後、ESCキーを押さない限りさらに連続して貼り付けられるようコマンドが続きますが、移動コマンドは貼り付けたら終わりという点です。

コピーと移動のコマンドの特徴(違う点)
  • コピー(copy)…オブジェクト貼り付け後、ESCキーを押すまで何度でも貼り付けられる。
  • 移動(move)…元のオブジェクトを貼り付けたらコマンドは完了

この違いを認識しておけば、間違って移動コマンドになっていても
「あれ、なにかおかしい。なんで続かないんだ?」と違和感が生じるはずです。そこですぐに元のオブジェクトを確認すれば移動コマンドになっていた場合、元のオブジェクトがなくなっているはずなので間違えた!と気付くはずです。ただここでそのまま放置すると元に戻せなくなる(戻すのが大変になる)ので気付いたらすぐに対処した方がいいです。

対処方法

対処方法ってundoコマンドで戻すんだろ?と思われたあなた、半分合っています。

あとの半分をご説明します。

手順1

まず移動してしまったオブジェクトをメニューバー→編集→基点コピー(ctrl+shift+c)でコピーします。

基点はコピーするオブジェクト以外かつその近くの分かりやすい任意のポイントにします。
そして、このオブジェクトの選択時に「 p 」 を入力して右クリック(もしくはEnterキー)を押すと今のオブジェクトを選択できます。

手順2

コピーできたら、undo(ctrl+z)コマンドで間違って移動する前の状況まで戻します。

手順3

戻したら先ほどコピーしたオブジェクトを貼り付け(ctrl+v)コマンドで先ほど指定した基点に合わせて貼り付けます。

これで完了です!

間違って移動したオブジェクトが少ない場合はあまりメリットは感じられないかもしれませんが、たくさんのオブジェクトを苦労して選択したのに間違っていた場合はこの方法が非常に助かります。

私もやってしまったことは何度もありますがこの方法を知るまではとてもガックリしてました。

覚えておいて損はないので、コピーコマンドを間違えて移動コマンドにしてしまっていた時がぜひ使ってみてください。


パーソルテクノロジースタッフ(旧 インテリジェンスの派遣)

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