この記事では、AutoCAD使用時に便利なマルチディスプレイにする時、2台目のディスプレイ購入の際の注意点をご紹介します。
CADなどのクリエイティブ系のソフトを使う時に、もう一台モニターがあれば便利なんだろうなーと思った事ありませんか?私もそう思ってマルチディスプレイ(デュアルモニター)にしましたが、その際に注意しておかないと、買ってしまった後で後悔する事になるかもしれません。
実際に私もあの時、数千円をケチらずにあのディスプレイを買っておけば良かったなんて思った事もあります。
それでは、その注意点をお伝えします。
マルチディスプレイにする際の注意点
- ディスプレイのサイズを合わせる
- ディスプレイのサイズと解像度は2台とも同じものにする
- できれば同じメーカー、品番のものを選ぶ
- 同じものが廃盤や売り切れなどの場合はディスプレイ自体が上下にスライドする、もしくはデスクに置いた時のディスプレイの高さがお持ちのディスプレイと同じものを選ぶ
- パソコン本体の映像出力端子が何なのか確認する
- グラフィックボードのスペックを確認する
まずは今のディスプレイサイズと解像度サイズを確認しましょう
サイズを合わせるには現在お使いのディスプレイのサイズと解像度を確認する必要があります。
ディスプレイサイズと解像度の確認方法は主に3つです。
- 説明書を見る
- ディスプレイ本体の設定ボタンから確認
- ディスプレイの品番、型番から確認
説明書を見て確認
ディスプレイの説明書が残っていれば、確認してみてください。
そちらにサイズが書いてあるはずです。
ディスプレイ本体の設定ボタンから確認
説明書が無くパソコンが起動できる状態であればディスプレイの設定ボタンからもサイズ情報を確認する事ができます。ディスプレイの右下の方にある事が多いです。設定ボタンを押すと表示された中に「ℹ︎」マークがあればそれを見るとサイズや解像度が表示されます。
次の画像はNECのディスプレイのものです。右下の「MENU」から表示しています。
1920X1200は解像度になります。あなたが使われているディスプレイによってこの数字は変わりますが大体「〇〇〇x〇〇〇」「〇〇〇〇x〇〇〇」「〇〇〇〇x〇〇〇〇」の桁数になります。
PCでは一般のアナログテレビの画面に倣った横:縦の比率4:3のもの(640×480、800×600、1024×768など)が長く使用されていたが、Windows Vistaが登場した2005年ごろからハイビジョン(国内外のデジタルテレビを含む)や映画などとの比率に近い16:10 (8:5) や16:9といった横長(ワイド)の画面が多くなっている。2016年現在、16:9のアスペクト比(1280×720、1366×768、1920×1080など)が主流である。
wikipedia
解像度の種類も上記のようにネット上にすぐ見つかりますので、あなたのディスプレイの数値が解像度かどうか不安な場合は、ネットで検索すればすぐ見つかると思いますよ。
またサイズは24インチであれば「○○24」などのように型番にかいている事もよくあります。
上の画像のようにMODELの項目にある244から24型と推測できます。
ディスプレイの品番、型番から確認
それでも分からない場合は、ディスプレイ本体に表記されているメーカー名や品番、型番からネット検索すればすぐにサイズの情報も見つかります。
ディスプレイのサイズと解像度は2台とも同じものにする
ディスプレイのサイズの確認ができれば、2台目のディスプレイはサイズ、解像度共に現在お使いのディスプレイと全く同じものにしましょう。
同じものにしないと下の画像のようにAutoCADを2画面に渡って使用した時に、カーソル移動が引っかかり意外と結構なストレスになります。
また、解像度が異なると鮮明さも変わったり、アイコンのサイズも変わるので見た目にも影響が出ます。ただ、解像度が高いディスプレイの解像度を低くする事は可能なので、見た目を統一したい場合
は次の方法を試してください。
マルチディスプレイで解像度を合わせる方法はコチラ
同じメーカーの同じ型番のものを選ぶ
サイズや解像度を合わせても、メーカーが違うとディスプレイのスタンド台のサイズによって画面の高さなどが合わない場合が多いです。モニターアームなどを使って合わせる事はできますがコストがかかるので、できれば同じメーカーの同じ型番のものを選ぶ方が間違いないです。
2台目のディスプレイが廃盤などで同じものが手に入らない場合
2台目は1台目と同じディスプレイをオススメしていますが、廃盤などで手に入らなかったり、すでに違うメーカーのディスプレイをお持ちの場合は仕方ありません。
その場合は次の対策で調整して下さい。
- 高さ調整機能付きのディスプレイを選ぶ
- モニターアームを使用する
- 壁付けにする
- 板などの上に置いて高さ調整する
高さ調整機能付きディスプレイにする
ディスプレイのスタンド自体に高さ調整機能が付いているものもあります。これがあれば高さを容易に合わせる事ができます。
フリースタイルスタンドでは、チルト以外に、高さ、スイベル(左右の回転)、ピボット(ディスプレイを90°回転して縦表示)が可能で、PC作業に最適な位置や角度に調整できます。...(中略)...ディスプレイの高さ調整により、どんな机でも画面の位置を正しく調整できます。
I-O DATA
モニターアームの使用
2台目として購入したディスプレイが高さ調整機能が付いていなかったり、付いていてもコスト的に厳しかったりすることもあります。その場合はモニターアームを使用する事で位置を調整できます。
キングジム モニターアーム(1面2軸タイプ) ARM110クロ
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壁付けディスプレイ
高さだけでなくデスク上のスペースを広くする効果があるのが、壁付けディスプレイです。
下記にご紹介する商品は500円足らずでディスプレイを壁掛けにできるスグレモノです。
wumio VESAマウント 壁掛け金具 12〜22.9インチ ディスプレイ対応 ビス付き ベサ規格 液晶テレビ・PCモニターをしっかり壁掛け
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こちらの商品はNobrandですが、値段が他のものと比べてもかなり安くお買い得です。
実際に私も購入しましたが、強度的にも問題ありません。
しいてデメリットをあげるとすると差し込み部に遊びがあり、若干自分側へおじぎしてしまうことがあります。
そういう場合は、原始的ですがコピー用紙などを折りたたんだものをディスプレイと壁の間に詰め込んで調整しています。
他にも、パーティションなどに直接取り付けるのでパーティションにビス穴が開くことや、ドライバーなどの工具が必要になるということがあげられます。
とはいえ値段を考えると全然許容範囲だと思います。
注意点として、あなたがお使いのディスプレイにVESAマウントと呼ばれるネジ穴がないと取付けられませんので確認されてからご購入ください。
高さ調整板
高さ調整台などの商品もありますが、同じサイズでメーカー違いのディスプレイとなると微妙な調整加減が必要な事が多くなってきます。
そのため、今回のような場合は台よりも板的なものが適しているので、MDF材やアクリル板などの10mm以下程度の薄めのものもおすすめです。
パソコン・周辺機器 の 売れ筋ランキングまとめ
- 2台目のディスプレイは1台目とサイズ・解像度を同じものにしましょう
- サイズ・解像度が違うとAutoCADを全画面で使用するときに使いにくくなります
- 2台目は同じメーカーで同じ型番のものがあればそれにするのがベストです
- 同じものが手に入らない場合は高さ調整機能付きのディスプレイがベター
- モニターアームの使用や壁付けにする事でズレを解消できます
AutoCADの作図スピードアップにはマルチディスプレイがおすすめです。
コストやスペース等のハードルがなければ迷わずマルチディスプレイにするべきだと思っています。
またAutoCADに限らずPDF参照等にも使えるので非常に便利です。
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