AutoCADで斜めのオブジェクトを任意の角度に回転させる方法

具体的には、角度が垂直や水平でない斜めのオブジェクトオブジェクトを違う角度にしようと思う時があると思います。

その時オブジェクトの元の角度が小数点がでるような角度の場合、回転コマンドで角度を指定して回転させようと思うと、元の中途半端な角度を入力したり、その角度に対して計算したりと非常に面倒です。

そういう手間を少なくできる方法のご紹介です。

操作方法

まずこういう赤の四角形を斜めの白線の角度に合わせる方法をご紹介します。

1⃣ 四角形か線分のどちらかを移動（MOVE）して頂点を合わせます。
　（合わせなくもいいですが後々やりやすくなります。）

2⃣ 回転コマンド（ROTATE）を起動させます。

2⃣ コマンドラインに「オブジェクトを選択」と出るので、

回転させたいオブジェクト（四角形）を選択し、右クリックまたはエンターキーを押します。

3⃣ コマンドラインに「基点を選択」と出るので

回転の中心にしたい点をクリックします。今回は左下の頂点を左クリックします。

4⃣ コマンドラインに「回転角度を指定　または [コピー(C)　参照(R)］」と出るので、
　その「参照(R)」の文字をクリックするか、キーボードでRを押して右クリックまたは
　エンターキーを押します。

5⃣ コマンドラインに「参照する角度」と出るので、

テンキーで角度を入力することもできますが、今回は画面上で選択し角度を指定します。

まず回転させる角度の中心となる頂点を左クリックします。

コマンドラインに「2点目を指定」と出てくるので

右下の頂点を左クリックします。下辺の線上でも構いません。

コマンドラインに「新しい角度を指定 または [点を指定(P)]」と出てくるので

白線上で左クリックします。（白線上の回転の中心より右側であればどこでも構いません）

6⃣ これで完了です。

まとめ

知らないと作図の手が止まってしまいますが、この方法を知っていると斜めが多い図面でも怖くありません。

作図する物件自体が斜めの場合は最初から画面を斜めにしておく方法もあります。