この記事ではAutoCADの作図エリアを出来るだけ広くするために行う設定方法についてご紹介します。
あなたが使われているパソコンのディスプレイのサイズは何インチですか?
何インチであっても、AutoCADで作図する時は出来るだけ広く使えた方が効率もあがりますし、ストレスも溜まりにくいものです。
そこで今回はAutoCADの作図エリアを広くとれる設定をご紹介します。
設定方法
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/広く-1024x775.png)
あなたが使われているディスプレイのタイプにもよりますが、最近はワイド型が主流なのでワイド型に沿った方法をお伝えします。
ワイド型はどうしても縦方法のスペースが狭くなりがちなので、まずは縦方向を広くします。
リボンの設定
まずはリボンをコンパクトする方法をご紹介します。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/リボン(コンパクト)-1024x159.png)
AutoCADを立ち上げると上の画像のリボンというパネルが画面上部にありますので、それをコンパクトにします。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/リボン(コンパクト)ドロップボタン-1024x159.png)
リボンタブの右端に▲マークのプルダウンメニューがあるのでクリックします。
手順2の▲マークのプルダウンメニューをクリックしたら、下の画像のように何を表示するか選択肢が出てサイズ選ぶことができます。今回は作図エリアをできるだけ広くしたいので、「タブのみを表示」を選択します。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/リボン ドロップボタン横のプルダウンメニュー.png)
するとご覧のようにタブの種類名だけの表示になり、非常にコンパクトになります。表示されている「ホーム」や「挿入」などをクリックするとコマンドが表示されます。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/リボン(タブのみ)-1.png)
また使い方によっては、リボンも使いたいけど画面も広く使いたい場合もあると思います。(というかこのパターンが一番多いかもしれません。)その時はリボンを分離して左右どちらかのサイドにアンカーする(くっつける)事もでき、横幅は狭くなりますが全体としてみると広く使えます。
リボンをどちらかのサイドにアンカーする方法
次はそのアンカーする(くっつける)方法をご紹介します。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/リボン-2-1024x92.png)
まずはリボン上部の上記画像にマークしている範囲内で右クリックを行います。
右クリックするとリストが表示されるので、その中の「ドッキングを解除」をクリックします。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/ドッキング解除.png)
これでリボンが分離されます。次に画面の左右へのアンカー(くっつける)方法です。
分離されたリボンのマーク部分を右クリックします。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/パレット 右クリック.png)
すると(手順2のリストと同じですが)次のリストが出てきますので「アンカー左(L)もしくはアンカー右(G)」をクリックします。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/アンカー.png)
すると左右の画面端にアンカーされます。(今回はアンカー左にしました。)
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/anka--1024x623.png)
これで画面が広くなります。リボンを使いたい時は表示されているバーにカーソルを合わせるとリボンが出てきて、カーソルをはずすとまた隠れるようになります。
ツールバーをコンパクトにカスタマイズ
クラシックモードでツールバーをたくさん表示されている場合も改善の余地はあります。
・表示しているツールバーのコマンドは全部使っていますか?
・アイコンを見るだけでは何のコマンドかも分からないものはありませんか?
上記の項目にあてはまらない場合は、実際に使うコマンドだけをピックアップして自分だけのツールバーを作ってみましょう。
![トシザキ](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/12/3-1-e1638974829405.png)
整理すると意外と少なく感じます。
使っていないコマンドアイコンを整理することで、使いたいコマンドアイコンがわかりやすくなり探す時間も短くなります。結果、作図スピードも早くなります。
ツールバーのカスタマイズは下記を参照してください。
パレットを自動的に隠す
作図しているとどうしても表示させておきたいパレットウィンドウなどのダイアログボックスがあると思います。
でも常に表示させておくほど使わないけど、わざわざ毎回探して表示させるのも面倒くさいという場合に便利なのが(リボンをどちらかのサイドにアンカーする方法でもご紹介しましたが)自動的に隠すかどうかの切り替えボタンです。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/自動的に隠す.png)
これにチェックを入れておく事で、そのダイアログウィンドウにカーソルを合わせると表示され、カーソルを離すと自動的にウィンドウが最小化するという設定です。
![](https://autocadsekouzu.com/wp-content/uploads/2021/01/自動的に隠す説明.png)
根本的に広くする
これを言うと元も子もないかもしれませんが、画面を広くする方法の一つにマルチディスプレイという方法があります。スペースの問題やコストもかかるので簡単にはオススメできませんがもう一台ディスプレイがある事で便利に感じる事も多いのは確かです。
ただAutoCADで使う時はAutoCADの表示を分割した方が使い勝手は良いと感じています。
分割方法は下記で解説しています。
AutoCADの1画面をマルチディスプレイで表示すると、どうしても継ぎ目の所で切れたように見えてしまうので意外と分かりにくく、結局メインディスプレイしか見ていないという事になってしまう事が多いです。
マルチディスプレイは下記を参考にしてください。
Windowsのタスクバーを隠す
AutoCADの操作ではありませんが、WindowのPCを立ち上げると画面の下にタスクバーが表示されますよね。コレも隠してしまいます!こちらはご存知かもしれませんが念のため方法を確認したい場合は下記を参照してください。
まとめ
- リボンを最小化する
- リボンを画面の左右どちらかにアンカーする
- ツールバーの中のアイコンを整理してまとめる
- ウィンドウを自動的に隠す
- ディスプレイを広くする・増やす
- Windowsのタスクバーを隠す
AutoCADで作図するスペースは当然ながら狭いより広い方が良いことが多いです。
作図効率も上がりますし、なによりストレスが少なくなります。
簡単なものからでも試してみてはいかがでしょうか。
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