AutoCADのブロックを使用して作図している時、特定の(複数ある同じ名前のブロック)ブロックを一括で違う名前のブロックに変更したい事はありませんか?
そういう場合に簡単に変更できる方法をご紹介します。
結論を言っておくと、「【♪】Tools」という無料コマンドを使う方法です。
「【♪】Tools」のインストール方法はコチラ
ちなみにダイナミックブロックと呼ばれるストレッチや尺度変更などで形を変える事ができるブロックは今回ご紹介する方法は使えません。(拡張属性を利用したブロックは使用可能)
操作方法
「【♪】Tools」に入っている「ブロック置換」というコマンドを使うのですが、
まず、コマンドを起動する前にする事があります。なにかというと、
置換したいブロックの名前と置換した後変更したいブロックの名前を入力する必要があるため、確認して覚えておいて下さい。
覚えるのが面倒な場合は、置換したいブロック、変更したいブロックをCAD画面上のわかりやすいところに置いておくか、CAD画面上のどこにあるか(なければ置く必要があります)把握しておけば大丈夫です。
それでは操作方法の説明を進めていきます。
1⃣ 「ブロック置換コマンド」は「【♪】Tools」の中の「ブロック」というツールバーの中に
あるので、ブロックツールバーを表示させます。
AutoCADのメニューバーの「ツール」の中にあります。(下の画像参照)
2⃣ クリックすると下の画像のツールバーが出てくるので、一番左のアイコンをクリックします。
3⃣ アイコンをクリックすると下のようなウィンドウが出てきます。
3⃣ 出てきたウィンドウの「検索するブロック」の窓に置換したいブロック(旧ブロック)の名前を入力
します。
そして「置換後のブロック(ファイル)」の窓に変換したいブロック(新ブロック)の名前を入力します。
ここでブロックの名前が必要になってきます。
名前を覚えていない場合は「図形を選択」ボタンをクリックすれば、CAD画面上にあるブロックを選択することでそのブロックの名前を抽出することができます。
「属性オプション」は拡張属性等を引き継げるので、チェックを入れておいた方が良いです。
「置換オプション」は図面全体のブロックを置換するか、図面の一部の範囲のブロックを置換するかを選べます。
「図面全体一括置換」の場合は「OK」ボタンをクリックしたら置換しますが、
「選択図形のみ置換」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックすると、オブジェクト選択モードになるので選択した範囲の該当ブロックを置換する事ができます。
これでブロックの変換は完了です!
ブロック置換コマンドをツールバーに登録
「ブロック置換」コマンドを使ってみて、コレは使える!と思われた場合、ツールバーに登録してすぐ使えるようにカスタマイズする事が可能です。
まずは下の記事を見てもらえれば登録方法がわかります。
まとめ
このブロック置換コマンドを使うことで以下のようなメリットがあります。
- スピードアップ
- 作図時間の短縮
- ブロック変更の修正漏れの解消
- ストレス軽減
この中で「ブロック変更の修正漏れの解消」のメリットが一番効果が大きいです。特に置換するブロックの数が多い場合などは、1つずつ入れ替えていくとどうしても見落としなどで修正漏れが発生する恐れがありますのがそれを解消できます。
またこのコマンドを活用するためには日頃からブロックを利用して作図しておく必要がありますので、ブロックの活用も含めてCADのスピードアップに取り組んでもらえたらと思います。
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