この記事では解像度の異なるマルチディスプレイでAutoCADをメインで使用する場合にサブディスプレイを右側にした方が良い理由をご紹介します。
仕事などでAutoCADを使われていてマルチディスプレイにしようと思われる時があると思います。
その時、2台目のディスプレイの解像度は1台目と同じ解像度の方が良いのですが、ディスプレイ入手の際、色々な理由でそれぞれのディスプレイの解像度が異なることもあると思います。
その場合、解像度の低いディスプレイを右側に置いた方が良いんです。その理由をご紹介します。
なぜサブディスプレイを右側に置いた方が良いか
まず始めに言っておきたいのは、これからお伝えする事はAutoCAD以外のソフトやアプリでも当てはまるかもしれません。しかし、AutoCADをメインで使用する前提で説明しますのでAutoCADを使わないという場合は、参考にならない可能性がありますのでご注意ください。
結論からお伝えすると・・・
解像度が異なるということはディスプレイにズレが発生します。
ズレが発生するということはAutoCADを開いたときに、見えない部分が出てきてしまう
ということです。
どういうことかご説明します。
下の画像はWindowsのディスプレイ設定画面です。
1⃣と書かれている四角形が解像度の高いディスプレイ、2⃣と書かれている四角形が解像度の低いディスプレイです。
このように解像度の低いディスプレイは2⃣のように解像度の高いディスプレイ1⃣より表示される範囲が小さくなります。
その時解像度の低いディスプレイ(2⃣)を解像度の高いディスプレイ(1⃣)に揃えて合わせるのですが下端を合わせるか、下の画像のように上端を合わせるか選べます。
(どちらにも合わせずに中間に配置する事もできます。)
そして、上の画像はサブディスプレイを右側に配置した時ですが、サブディスプレイを左側に配置すると下の画像のようになります。上下どちらの端にあわせるかということはありますが、基本的には下の画像のようになります。
つまり解像度が違うディスプレイをサブディスプレイにすると、AutoCADの画面の一部が見えなくなってしまいます。
AutoCAD画面でどの部分が見えなくなると被害が少ないか考察する
見えなくなるのは仕方がないので、AutoCAD画面のどの部分なら見えなくても問題がないかを考えます。
これはAutoCADの基本的な操作画面です。
このうち、AutoCADで見えなくなっても問題がない箇所を考えてみます。
そのためにも、作図するうえで使用する要素をあげてみます。
- アプリケーションボタン
- クイックアクセスツールバー
- AutoCADのバージョンとファイル名(図面名)
- 情報センター
- 最小・最大化ボタン、閉じるボタン
- メニューバー
- リボン
- 作図エリア
- UCSアイコン
- コマンドラインウィンドウ
- 「モデル」タブと「レイアウト」タブ
- アプリケーションステータスバー
- 図面の座標
と、このような要素になります。上記の番号を画面上で見ると次のようになります。
さらに上記の要素を次の4パターンに分けてみます。
あくまでも私の考え(キーボードショートカット入力方法)ですので、操作方法の違いによって変わることもあると思います。
具体的にどれがどの要素かピックアップしてみます。
個人差はあると思いますが、私が考えている必要な要素は上記のようになります。
そして、そもそも解像度の異なるディスプレイにした時、例えばサブディスプレイを右側にした場合、下の写真のように欠ける場所がでてきます。
その欠ける部分を先ほどのAutoCAD画面に合わせると下の■の範囲が欠けることになります。
この欠ける範囲がどの要素が見えなくなるか先ほどのリストに表すと
このように青字の要素が当てはまります。
作図エリアについてはサブディスプレイを左右どちらにしても一部欠けてしまうので仕方ないとして、
その他の要素で見えなくなるのはどれも「たまにしか使わない要素、なくても代わりの方法で対処できる要素」となり被害が少なくすみます。
ちなみに右上以外の四隅のいずれかが欠けると、AutoCADで作業するうえで使う頻度が高い要素が欠けてしまうのでやはりおすすめできません。
まとめ
長い説明になってしまいましたがAutoCADで作業するうえで使う要素の重要性を考えると、
サブディスプレイは右側かつ下端合わせがベストである
という事をご紹介させていただきました。
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